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■naraka

soundtrack

naraka 2023
[サウンドインスタレーション・舞台装置・舞踏]

Overviwe_
  古来、音楽は教会音楽にもみられるように祈りの行為として営まれてきました。日本でも、音楽によって神霊を招いて安置する、現世とは隔離された「神座」という空間を設け、神々を勧請し、招魂や鎮魂といった神事を行っていました。つまりは音楽とは「概念的な空間」を展開する行為であると捉えられます。本作品では、直接響きを操作するシステムを基に、音楽という営みの再解釈を行います。

System
1辺2m枠の上部に、6個のラッパ型スピーカーを取り付け、枠部分には人間の動きを検知するセンサーを取り付けた。この「キューブ」内で、ひとが動くことで、センサーが反応し、対応するスピーカーの音量が大小する。
・全体のシステム
距離センサーからの情報を、Max/MSPで処理し、音源の音量やスピーカーの位置にマッピングした。6つの距離センサーは、それぞれの情報を独立させて処理している。このシステムにより、6つの異なる音源が空間内で動的に定位し、音楽の空間的な表現を可能としている。
・音量データ処理
不自然な音量変化をなくすため、10回分の距離センサーデータを平均し、1秒かけて音量を滑らかに変化させる。
・インタラクティブ性
センサーからの距離が一定以上になると音が自動的にフェードアウトする。キューブに入ってはじめて音が聴こえ、外に出ると聴こえなくなる。

performance_
  土着的な身体を探求する舞踏による身体表現を起点に音が動くことで、「地獄」というモチーフ、音楽空間を形成します。パフォーマー2名はそれぞれ「鬼」と「人」を表しており、異なる視点における「地獄」を表すことで、より複雑な音響空間を構築します。 相反する「ユートピア」と「ディストピア」の2つの世界線を同時に構築し空間を立ち上げ、地獄の本質を再考したい。

Overviwe_Overviwe_
  Since ancient times, music has been practiced as an act of prayer, as seen in church music. In Japan, music was used to invite and enshrine divine spirits in a space called “kamiza,” which was isolated from this world, to invoke the gods and perform Shinto rituals such as invocations and requiems.In other words, music can be seen as an act of developing a “conceptual space.This work is a reinterpretation of the activity of music, based on a system that directly manipulates sound.

performance_ (performance of the body)
  The motif of “hell” and the musical space will be formed by the movement of sound, starting from the physical expression of Butoh, which explores the indigenous body. The two performers represent a “demon” and a “human” respectively, and by representing “hell” from different perspectives, a more complex acoustic space will be constructed. We would like to reconsider the nature of hell by simultaneously constructing two contradictory world lines, “utopia” and “dystopia,” and launching a space.







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CREDIT
naraka(2023)
Concept/Sound: Takuto Morio
Stage design: Ryosuke Hara(Playhouse ROCKAKU NUT)
Management: Chihiro Sugamoto(Playhouse ROCKAKU NUT)
Production: miyatakai
Photography: Shuichiro Abe ・ Okutsu Ryoya
Editing: Okutsu Ryoya
Typography: Kiichi Okada

Performance: Yubusha
Voice: Asumi
Direction: Takuto Morio

Special thanks: Office Mizuno

2023
プロジェクトオーナー


担当範囲
コンセプト / サウンドディレクション / プログラミング